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4/27/2009
コンピュータを用いた計測と制御
担当:下島
1.
はじめに
この実験では、外部機器の制御や物理量の計測を行なう実験を通して計測制御の基本技
術を理解することを目的とする。 ボード・コンピュータ上に簡単な回路を組み、LED の点
灯や温度の測定を行なう。 組込み Linux の使い方から Web ブラウザによる入出力まで基
本的な操作方法を学ぶ。
使用するのは「L-Card+」という小さなボード・コンピュータである。 図 1 にその外観
を示す。名刺サイズ(91mm×60mm)の基板に...
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4/27/2009
コンピュータを用いた計測と制御
担当:下島
1.
はじめに
この実験では、外部機器の制御や物理量の計測を行なう実験を通して計測制御の基本技
術を理解することを目的とする。 ボード・コンピュータ上に簡単な回路を組み、LED の点
灯や温度の測定を行なう。 組込み Linux の使い方から Web ブラウザによる入出力まで基
本的な操作方法を学ぶ。
使用するのは「L-Card+」という小さなボード・コンピュータである。 図 1 にその外観
を示す。名刺サイズ(91mm×60mm)の基板に NEC の VR4181 という MIPS 互換の CPU、
フラッシュ ROM、イーサネット、コンパクトフラッシュ(CF)などを揃えている。 VR4181
という CPU は、速度は 66MHz と決して速くはないが、LCD コントローラ、AD/DA コン
バータ、多数の汎用 I/O ポート、キーボード、タッチパネル、オーディオなど、いろいろな
I/O インターフェイスを内蔵しているのが特徴で、拡張バスを介してユニバーサル基板上に
ちょっとした回路を付け加えることで容易に機能拡張が行なえる。
L-Card+は、(株)タンバックの開発した「TB0193」ボード・コンピュータにレーザー
ファイブ(株)が Linux を移植した製品で、ROM を 2MB 搭載した L-Card+02M と 16MB
搭載した L-Card+16M という 2 つのモデルがある。 L-Card+02M は別途 CF に大容量補
助記憶装置を挿して使うことを前提にしているが、L-Card+16M は ROM に Linux が収ま
るので、単体で使うことができる。 この実験では、L-Card+16M を使う。
実験は 4 つあり、3 週に分けて行なう。実験 1 と 2 を第 1 週目に、実験 3 を第 2 週目に、
そして実験 4 を第 3 週目に行なう。 レポートは、1 つにまとめてこれら 4 つの実験終了後
1 週間以内に提出すること。
図 1 L-Card+の外観
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